家族の家ひまわり

S先生(87歳)

漢字の読み書きやカラオケ、おしゃべり・・・
”和”を大切にしながら楽しく暮らしています。

ーこちらのホームには、開設と同時に入居されたとお聞きしていますが、楽しい毎日を送られていますか?
入居した当初は、入居者が4、5人でしたので、寂しい思いをしましたが、今ではお友達もたくさんできましたから、毎日笑顔で楽しく暮らしていますよ。それに施設長さんが、入居者の気持ちをよくわかってくださる、とてもいい方でね。いろいろと楽しいことを考えては、私たち入居者を楽しませてくれるんです。施設長さんのおかげで、施設全体がパーッと花が咲いたような明るい雰囲気なんですよ。

ー楽しいことって、どんなことですか?
ほとんど毎日、午前中は、皆さん食堂に集まって漢字の読み書きやイラストの間違い探しをやっています。スタッフの方がプリントを作って配ってくれるんですよ。どちらも、とても難しいんですが、皆さん、おシャベルもしないで真面目に取り組んでいます。難しいからこそ楽しいし、なんとか正解しようと夢中になっちゃうんですよね(笑)。参加しない方もいますが、私は毎日楽しみにしています。

ー楽しいだけじゃなく、頭の体操にもなりますね。
そうなんですよ。私は漢字の読み書きが好きで、以前はよく100点をとっていましたが、近頃は満点がなかなかとれなくて(笑)。「100点、とるぞ!」という気持ちで一生懸命思い出そうとするんですけどね。間違えると悔しいし、できるだけ覚えたいので、採点されたプリントをお部屋に持ち帰って必ず復習しています。

ー勉強熱心なんですね。ほかには、どんなお楽しみがありますか?
カラオケ大会は楽しみにしていますね。演歌や昔の歌謡曲などの持ち歌を披露します。皆さんが食堂に集まっているときは、私たちの世代にとってなじみ深い昭和の名曲を流してくれるので、それに合わせて、歌好きなお友達と一緒に歌ったりもしていますよ。誰かが歌い出すと、自然に合唱が始まっちゃうのが楽しいですね。

ー歌好きの仲間がいるのはいいですね。おしゃべり仲間もいらっしゃるんですか?
カラオケを一緒に楽しむお友達もいれば、思い出話や苦労話を打ち明けるなど心の底から話ができるお友達も2、3人いますよ。ここでは集団生活なので、入居者の皆さん全員と仲良くしようと心がけています。”和”は大切ですからね。いつもおしゃべりに花が咲くのは同じ80代。生きてきた時代が同じだと、「あの当時、こんなことがあったね」「そうそう」って話が合いますね。

ーお出かけのイベントには、どんなものがありますか?
毎年春には、桜や藤を見に行くお花見があります。私は足が不自由で一人では外出できませんから、皆さんと一緒にお出かけするイベントはとても楽しみですね。夏は納涼祭が恒例です。先日はそば打ちのプロの方が来てくださって、昼食に打ち立てのそばをいただきました。毎日、楽しいことがいろいろあるので、入居当初の寂しさが嘘みたいですよ。

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